top of page

【洗濯機置き場・プチリフォーム】

執筆者の写真: Sys-D Pani-paniSys-D Pani-pani

2024年09月20日

 今年は残暑が厳しく9月中旬に入っても暑く何かと困りますね。年々温暖化が進み酷くなるのが体感でき心配ですが、少なくとも空調設備を充実させ対応するようにしましょう。まもなく秋、冬になり、今度は #暖房機器 が必要となります。早めの設備点検、テスト起動し準備が大切しましょう。


 さて今回は #洗面所の床の修繕#プチリフォーム したので、久々にブログとしてアップします。(床張りは、 #diy 得意な方にはできるレベルなので参考までに!)

昨今、業務以外のネタが多かったので久々に真面目にやっていきたいと思いますwww



 【洗面所 床下修繕 

【床の部分 除去】【根太の確認】【排水管の確認】【横根太の確認】


【床の部分解体】

 洗面所、洗濯置き場の床を部分的に除去(#部分解体)していきます。

設計図面が無いため、まずは小さな穴をあけ内側を見て根太の位置を把握しながら慎重に剥がしていきます。年期ある家の為、床材が厚く中々大変でした。ジグソー、丸ノコを駆使しながら丁寧にカット。


 *部分解体での難しいポイントは、既存の必要な部位を判断し適切に残すこと!

 *根太・配管を傷つかないよう注意しないと大変なことになります。


【根太の確認】

今回【床が凹む】【歪みの修繕】という依頼内容なので、重たる原因が根太の破損と予測していたため、原因部位を慎重に見ていきます。


➡案の定、重たる中心の #根太 が破損しており、重量に耐えられなくなってました。

➡更に、横に這わしてある根太も腐食が著しく想像以上に基礎を修繕しないならないと判断


【排水管の確認】

配管については特に問題ないものの、出来たら隅に寄せたいということで改良していきます。


【横根太の確認】

横の根太は半壊しており且つ1本しかなく、耐荷重的にはかなり脆弱な感じがします。


*当初、床板を修繕し終了できればと思ってましたが、原因がやはり基礎部分、しかも相当脆弱になっていたため、この時点で基礎部分の修繕から始めることを決定。

一気に修繕内容が大きくなってしまいました・・・・・(修繕あるあるですw)



  【基礎 修繕】 

【排水管の取り回し変更】【主根太の補強】


【排水管の取り回し変更】

既存の埋め込み配管を使いつつ、屈折部分を改良、延長し、新規配管設置、位置を変更していきます。もともと直角のR管を使用していましたが、今回排水が詰まりにくくなるよう工夫、設計した排水管を設置。


【主根太の補強】

一番大切な根太が損傷していたため、木材の補強(金属部品補強)、コンクリートにて重心、設置位置の補強、土台固めを行います。

(本来、全廃棄、新規構築でやりたいところですが、今回は部分補強を行います)


*ここまでの作業で、丸1日フルで使いました。セメントが乾く時間を計算し明日へ



 【根太を設置】 

【ドア開口下部分、根太】【根太入れ、右サイド】【根太入れ、左サイド】


【ドア開口下部分の根太補強】

本来根太を作り終えてからドア枠部分を作っていくものですが、今回枠を残したままで、隙間に根太を入れ補強。グラつかないようギリギリの寸法で詰めていきます。

(コツは、若干きつめで寸法だし、丁寧に押入れしていく感じが吉)


【根太入れ、右サイド】

右側面の壁の隙間に横の根太を入れていき、側面の壁にて固定します。


【根太入れ、左サイド】

右側同様に作業を行いますが、こちらは配管がある為によけて慎重に固定していきます。

(排水管部分は、後で調整できるようにある程度の長さでカット、更に以後修繕できやすいように作業できる隙間を作っておくのがポイント)


 【簡易設計図】 

*設計図面➡転写禁止(一部の詳細は消去してますが、原則転写等禁止します)

【根太の配置図面】【排水管の新規引き回し図面】【べニア板の図面】 


【根太の配置図面】

耐荷重を考慮し根太を多く配置も、排水管位置を考慮した配置、根太の寸法が重要

(細いと脆弱、太すぎると配管取り回しが大変に・・・・)


【排水管の新規引き回し図面】

既存品は90度で引き回されてましたが、今回配管位置を変更と同時に、詰まりにくい鈍角カーブ設計に変更。緩やかなカーブの為 #オバーフロー しません。


【べニア板図面】

本来1枚板でやりたいものの、差し込み的に厳しいためべニアをに分割して設計。

複雑な側面形状の為、分割して調整し易いようにしました。

分割線は根太の中心になるよう配慮・設計が大切)



 【べニア・フローリングシート張り➡完成】 

【べニア板張り】【防水ペンキ塗装】【フローリングシート張り】


【べニア板張り】

べニアを仮置きし、複雑な形状を書き込み、都度カットしつつ、寸法を合わせます。

両サイド共に完成したら最終位置合わせ、水平を測り、ビス止め。

(ジャストサイズよりかは、若干隙間をあけておいて、ボンドで隙間埋めが吉)


【防水ペンキ塗装】

フローリングシートを貼る前に予め必要な部分に、耐水性の白ペンキを塗装。

(2~3度塗りにし丁寧に塗るのが吉)


【フローリングシート張り】

今回フローリング板材ではなく、模様が描いてあるゴムのシートを選択( #フローリングシート)。

 シートをべニア寸法図より10mm程大きめに切り位置合わせ。

問題なければべニアにボンドを平滑に塗り伸ばし、シートをゆっくり貼付け、内部空気抜き。最終的に壁の側面でカッターを入れシートの端材を切り落として完成。


 【最終調整・洗濯機設置】 

 

 洗濯機の受け皿を設置し、 #耐震ゴム を付けて、洗濯機を乗せて設置。

(今回狭い隙間への設置なので大変でした。手が入る空間があるといいのですが・・・)


*水平を測り、歪み、凹みが無いかチェック。

*洗濯機から出る出水ホースを排水管に連結し固定

*テスト運転で洗濯機を回し振動をチェック


強固な土台に修繕した為、びくともせず、完全に振動、振動音が消え快適な環境になりました。ようやく完成です!! (何気にてこずりましたww 連続作業3日間で終了)



【総括】

 今回、床の修繕で早く終わると考えていたけど、結果的に基礎部分が経年劣化により破損の為、まずは基礎から修繕となり結構なボリュームになりました。

(正直、根太が折れていた感じではないので助かりましたが、そもそも根太の位置がおかしいこと、本数が少ないこと、建設当時の大工の仕事に疑問が残ります)


 旧家屋の床の修繕依頼はありますが、経年劣化の場合、基礎の大部分もほぼ劣化している為に、部分修繕よりも本来は区画での修繕をお勧めします。部分的な根太の修繕ではやはり全体的な修繕より強度面では落ちてしまうこと、修繕箇所での差異が発生してしまうデメリットがあります。また難易度が高いのも事実です。今回は破損個所がそこまで酷くなかったため上記の対応で終わりましたが、ひどい場合部分修繕では不可能と判断することもあります。季節柄、洗濯を早くしたいという要望も有、それなりの速度で出来たことは、今回良い経験を積め、自信につながりました。


 一時よりかは、木材、鋼材の値段が落ち着いてきましたが依然コスト高で残念ながら価格転嫁せざる得ないですが、時代の流れと共にやっていくしかないと感じます。



以上

久々に作業に関わるブログでしたw





















Comments


インテリアデザイン
bottom of page